どうも、く~とです
みなさん、介護食はご存知ですか?
聞いたことのないという方や、聞いたことはあるけど詳しくは知らない、そんな方のために今回は介護食についてご説明していきたいと思います。
僕自身、介護の現場で仕事をしているということもあり、介護食は切り離すことなどできないもののひとつとなっているのですが、それだけでなく現在の我が家の家庭環境も介護食を日常的に利用していることもあり、とても身近なものとして捉えているのです。
僕と同世代の方であれば親の健康状態が良くなくて、そろそろ介護食に変えていかなければならないと感じている方や、もうすでに介護食を利用している方もたくさんいるのではないかと思います。
しかし、時間や気持ちに余裕がなくてきちんと調べたことがないという方や、なんとなく理解して、なんとなく利用しているという方や、知っておきたいと思うけどそのままになっているという方など。
そんな方たちの為に僕の知っている情報をひとつでも多く共有して、少しでも介護の手助けになれば、又こんなふうにブログを発信しながらでも前向きに介護を頑張っている人間もいるんだと感じてもらうことで、同じような境遇の方の心にほんの少しでも何かを与えることができれば、なんて思っています。
介護は本当に大変で知らないうちに心と体が疲れやすくなっていくことが多いので、だからこそ前向きに向き合うことが大切だと感じるのです。
今回の記事は
- 介護食品について知りたい
- 介護食品にはどんな種類があるのかを知りたい
- ユニバーサルデザインフードについて知りたい
- スマイルケア食について知りたい
そんな方にオススメの記事となっています。
介護食とは? 介護食品の種類や区分を知っておこう!
介護食とは?
噛む力や飲み込む力が弱くなってしまっている人が安全に食べることができるように調理を工夫した食事のことを介護食といいます。
又、いろんな食品メーカーから食べやすく調理したものや、飲み込みやすく調理したものがパックやカップになった介護食品が数多く販売されています。
ユニバーサルデザインフード(UDF)とは?
ユニバーサルデザインフードとは、日常の食事から介護食など食べやすさに配慮した食品で、レトルト食品や冷凍食品、更には飲み物や食事にとろみをつける、とろみ調整食品などがあります。
ユニバーサルデザインフードのパッケージには必ずUSDのロゴマークが記載されています。
このロゴマークは日本介護食品協議会が定めた規格に適合した商品にだけつけられていて、どのメーカーの商品にも「かたさ」や「粘度」の規格により分類された4つの区分を表示しています。この区分を表示することで利用に適した商品を選びやすくなっています。
ユニバーサルデザインフードの区分と選び方
簡単にまとめるとこのような区分になります
- 区分1 容易にかめる(軟菜食など)
- 区分2 歯ぐきでつぶせる(ソフト食など)
- 区分3 舌でつぶせる(ミキサー食など)
- 区分4 かまなくてよい(流動食など)
もう少しわかりやすくした
区分表がこちらです
区分 | 容易にかめる | 歯ぐきでつぶせる | 舌でつぶせる | かまなくてよい |
かむ力の目安 | かたいものや大きいものはやや食べづらい | かたいものや大きいものはやや食べづらい | 細かくてやわらかければ食べられる | 固形物は小さくても食べづらい |
飲み込む力の目安 | 普通に飲み込める | 物によっては飲み込みづらいことがある | 水やお茶が飲み込みづらいことがある | 水やお茶が飲み込みづらい |
かたさの目安(ごはん) | ごはん~やわらかごはん | やわらかごはん~全がゆ | 全がゆ | ペーストがゆ |
かたさの目安(たまご) | 厚焼き卵 | だし巻き卵 | スクランブルエッグ | やわらかい茶碗蒸し(具無し) |
かたさの目安(肉じゃが) | やわらか肉じゃが | 具材小さめやわらか肉じゃが | 具材小さめさらにやわらか肉じゃが | ペースト肉じゃが |
ユニバーサルデザインフードのとろみ調整食品
とろみ調整食品とは食べ物や飲み物に加えて混ぜるだけで適度なとろみをつけることができる粉末状の食品です。
ゼリー状に固めることのできるタイプもあり、利用に適したものを選べます。
とろみをつけることで口の中で飲み物や食品がまとまりやすくゆっくり喉に流れるので飲み込む力が弱い方には適しています。
とろみ調整食品の統一表示について
日本介護食品協議会ではとろみの状態について表示を統一し、とろみのつき方を4段階のイメージで表現しています。(商品によっては3段階)
とろみの目安の表示例が
こちらです
とろみの強さ | + | ++ | +++ | ++++ |
とろみのイメージ | フレンチドレッシング状 | とんかつソース状 | ケチャップ状 | マヨネーズ状 |
使用料の目安 | 1gまで | 1g~2g | 2g~3g | 3g |
スマイルケア食とは?
農林水産省がこれまでの市販の介護食品の範囲を整理し、介護食品を選ぶ際にわかりやすい指標としてスマイルケア食という枠組みを整備しました。
スマイルケア食は健康維持上栄養補給が必要な人向けの食品に青マーク、噛むことが難しい人向けの食品に黄マーク、飲み込むことが難しい人向けの食品に赤マークを表示し、それぞれの方の状態に応じた新しい介護食品の選択に寄与するものとされています。
スマイルケア識別マーク
青マーク:噛むこと・飲み込むことに問題はないものの、健康維持上栄養補給を必要とする方向けの食品
黄マーク:噛むことに問題がある方向けの食品
赤マーク:飲み込むことに問題がある方向けの食品
スマイルケア食の選び方を
簡単な表にまとめました
分類 | 食品のかたさ |
スマイルケア食(青) | 医師、管理栄養士等と相談して選ぶ |
スマイルケア食(黄5) | 容易にかめる食品(例、焼き豆腐) |
スマイルケア食(黄4) | 歯ぐきでつぶせる食品(例、もめん豆腐) |
スマイルケア食(黄3) | 舌でつぶせる食品(例、きぬごし豆腐) |
スマイルケア食(黄2) | かまなくてよい食品(例、つぶのあるペースト食) |
スマイルケア食(赤2) | 少しそしゃくして飲み込める性状のもの |
スマイルケア食(赤1) | 口の中で少しつぶして飲み込める性状のもの |
スマイルケア食(赤0) | そのまま飲み込める性状のもの |
まとめ
今回は介護食についてご紹介しましたが、自分自身や家族が健康でいるときは介護食品のありがたみなど考えたこともありませんでした。
自分の身近なところで介護食品を利用していると、ほんとになくてはならない商品だと感じますし、いずれ自分自身も利用する時がくるのだと思うと、今のうちに少しでも介護食に関する知識を身につけておくことは必要だと改めて感じます。
現在たくさんの食品メーカーが介護食品を販売しており、年々いろんな種類の介護食品が新たに販売され続けています。パッケージだけ見ると「これもほんとに介護食品?」と思うくらい美味しそうなものがたくさんあります。
スーパーにも普通に陳列されるようになってきていますし、介護食品が気になっている方や一度試してみようと思っておられる方は、今回のこの記事を参考に求めている介護食品があるのかどうか探してみてはいかがでしょうか。
いろんな区分や種類がありますので、きっと探している食品が見つかると思います。
どこの家庭でも介護は正直しんどいものです。だけど、向き合い続けなければいけないものでもあります。向き合い続けなければいけないのであれば、気持ちの持ち方はひとつ。
前向きに!
です!
介護をしているみなさん、頑張りましょうね!
コメント